投稿日|2018.5.9
先日、仕事が終わり後片付けと掃除をしていたら鍼灸整骨院の電話がなりました。
明日の予約の電話かと思い電話を取ると
子供の肘が抜けたので今から行っていいですか??という電話でした。
どうされましたか?
子供が歯を磨いてなかなか口をゆすがないので手を引っ張ったら左肘をおさえて泣き出しました。
二年前にも右肘が脱臼していて同じような症状でした。
今すぐに来てください。診てみますね。
外傷がないか??
腫れていないか??
変形はないか??
骨折の症状はないか??
お母さん、お父さんが腕を引っ張っていないか??
などよくよく聞き問診・診察しました。
当院に来られた時は肘が抜けている状態でした。
男の子は痛くてまったく肘を曲げようとしませんでした。
ソファーに座ってもらい肘内障の整復術を行いました。
子どもの肘を手でゆっくりと曲げながら前腕を回内しました。
ポキッと言う整復音とともに肘の脱臼は治りました。
あれだけ動かさなかった肘が整復されてからはすぐに肘も動かすようになりバンザイも出来る様になりました。
お父さん・子供も笑顔で喜んで帰られました。
小児肘内障とは・・・
肘内障は子どもによくあるひじのけが。痛みを訴え、腕をだらんとさせて動かさないのが特徴だ。肩が外れた、手が抜けたなどと言って受診するケースも、実は肘内障であることが少なくない。
ひじから先の前腕には、尺骨と橈骨(とうこつ)という2本の長い骨がある。橈骨は、手のひらを上に向けたり下に向けたりして、前腕をひねるのに使われる。ひじの近くにある靱帯(じんたい)の中を骨がくるくると回るので、こうした動きができる。肘内障は、手を強く引っ張られるなどして骨が靭帯から抜けかけてしまい、腕を動かせなくなると考えられている。
以前働いていた整形外科ではたくさんの肘内障の症例を診させて頂いたのですが鍼灸整骨院に来る事は稀です。
肘内障を整復できない整骨院もあると聞きます。
整形外科で長年働いた経験を活かして治療を行っています。