投稿日|2019.1.19
閉塞性動脈硬化症は、手や足の動脈硬化により、狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こして、血管の流れが悪くなり、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気で、手足に様々な障害が現れます。また、60歳以上の男性に多い傾向にあります。
<症状>
閉塞性動脈硬化症の主な症状は4段階あります。
1 無症状・しびれ感・冷感
2 間欠性跛行
3 安静時疼痛
4 潰瘍・壊疽
*間欠性跛行とは?
ある一定距離を歩くと主にふくらはぎが締め付けられるように痛くなり、歩けなくなります。
しばらく立ったまま休憩すると痛みが治まり再び歩けるようになります。この症状を繰り返します。
<危険因子>
喫煙、高血圧、高脂血症(コレステロール値が高い、中性脂肪が高いなど)、肥満、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳梗塞など)があります。
<治療>
運動療法、薬物療法、外科的手術があります。
運動療法は、主に「歩く」ことです。症状の初めは歩行時に筋肉が痛くなるので歩行に支障をきたします。しかし、無理のない距離を歩くことで血液の流れが改善するので、長い距離を歩くことができます。
薬物療法は、血液をさらさらにしたり、血管を拡げたりすることによって血液の流れを改善する作用があります。
外科的手術は、動脈硬化によって狭くなった血管を拡げ、血液の流れを改善する療法です。
<まとめ>
閉塞性動脈硬化症の多くは脳・頚動脈、冠動脈などにも動脈硬化を生じており、「全身の動脈硬化病変の一部分症」ととらえることが治療の基本になります。つまり、併存疾患や生活習慣を含めた総合的な治療が必要になります。
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