投稿日|2017.9.20
腓骨筋腱脱臼とは???
腓骨筋腱が外果後方の腱鞘から逸脱し外果の前外方に脱臼することを言います。
原因は???
腓骨筋腱は基本肢位では後方に125°の角度をなし足関節最大背屈位では90°に走ります。
つまり腓骨筋は筋力が強大なうえに腱が長く、急激な方向転換に迫られる機会が多い事からも、常に脱臼の危険性にさらされています。
症状は???
外果後方部の腫脹、皮下出血斑、疼痛を認めます。
陳旧例では日常生活やスポーツ活動での弾発音を伴う疼痛、逸脱感、脱力を認めます。
治療は???
ギブス固定をして安静にしてもらいます。
ギブス内での再脱臼を予防する目的で、腓骨筋腱を押さえ込み固定します。
固定期間は4~6週間です。
また受傷後1週間~10日過ぎた場合ではギブス固定をしても再脱臼する可能性が高いので手術をすすめます。