投稿日|2016.7.25
こんばんは、受付の川島です。
本日はスポーツされている方には馴染のある「野球肘」についてお話ししたいと思います。
◎野球肘とは・・・
繰り返しの過度の投球動作(ラケットを振る動作)が誘因となって、肘関節の軟骨、靭帯、筋腱付着部分が障害され発症し、成人に比べ骨格の成長が未発達な子供に多く見られるスポーツ障害です。
◎症状・・・
外側型・内側型・後方型と障害される部位により症状は様々ですが、基本的には安静にしている時には痛みはなく投球時に痛みが出現します。
圧痛は主に障害部位に限局されます。痛み以外には、肘の動きの低下、腫れ、引っ掛かり感などがあります。
肘の内側に痛みがある時は、靭帯が引き延ばされて靭帯や成長軟骨が痛みます。
肘の外側や後方に痛みがある時は、骨どうしがぶつかり合って軟骨の損傷や剥離が起こ痛みます。
◎治療・・・
内側型のたいていの場合は投球動作禁止をはじめとする運動制限で痛みが鎮まります。しかし再発するケースもあるので投球フォームなどをチェックすることをお勧めしています。
しかし外側型の離断性骨軟骨炎では将来的に変形性関節症に移行する恐れがあるので手術療法を考慮する場合があります。
スポーツによる肘関節障害は予防と早期発見が重要ですので、もし肘関節に痛みがあり関節の動きが悪ければ、早期に診療機関を受診してください。
< 野球肘の病態 >
外側型
①離断性骨軟骨炎★
②外上顆炎●
内側
③内上顆炎 ●
④内上顆部骨端線離開 ★
⑤内側側副靭帯損傷 〇
後方型
⑥肘頭部骨端線離開 ★
⑦上腕三頭筋付着部炎 ●
※★は軟骨骨障害
●は筋腱付着部の障害
〇は靭帯の障害
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