投稿日|2017.11.6
タナ障害とは、膝関節の中にある滑膜ヒダというものが炎症を起こし、膝関節に痛みを生じる障害です。
このヒダは膝蓋骨の内側に棚のように張り出して見えるのでタナと呼ばれています。
このタナは正常な人の膝でも約半数に見られ、それ自体は障害の原因にはならないのですが、スポーツなどで繰り返し膝にストレスが加わったり、打撲などの外傷によって痛みが起こります。
また、タナ自体が異常に大きくて厚い場合膝の曲げ伸ばしの時に膝関節に挟まったり、擦れたりして痛みを起こします。
一般には10代の女性に多く見られ、膝の腫れや熱感はありません。
特徴的な症状は膝の曲げ伸ばしの時の、引っ掛かり感と膝蓋骨の内側の痛み、そして、立ったりしゃがんだりするときのパキンという弾発音です。
また症状が長く続いていると膝の筋力が低下し、膝がガクッとなるような膝崩れという症状を伴う事もあります。
治療としては、弾力包帯などで固定を行い、スポーツ活動を中止してできるだけ安静を保ちます。
また筋肉が落ちないように太ももの筋力トレーニングやストレッチ、痛みを和らげる為の電気治療や消炎鎮痛剤の服用なども併せて行います。