投稿日|2016.3.8
鵞足炎・オスグッドシュラッター病(ランニング障害)
主訴:右膝の痛み
13歳 男性
中学一年生、陸上部(短距離)
安静時痛➖、歩行痛➕、走行痛➕、階段昇降時痛➕、動作開始時痛➕、痛みの為屈伸不可
腫脹➕(右膝内側下部)、熱感➕、発赤➖
右膝の下部・内側が痛いということで当院に来院されました。
1ヶ月前より部活動(陸上部)の走る量が増えたのに比例して右膝の痛みが発症しました。
近隣の整形外科に行きレントゲン撮影を行いオスグッドシュラッター病と診断されました。
整形外科で治療したがあまり良くならず知人の紹介で当院に来院されました。
整形外科ではオスグッドシュラッター病と診断を受け鵞足炎とは言われなかったとのことです。
外観やレントゲン画像ではオスグッドシュラッター病ですが鵞足炎の症状の方が強く両疾患が併発してると考え治療を行いました。
膝の痛みで1ヶ月間悩んでおられましたが当院で2週間しっかり治療を行いスポーツ(陸上)復帰されました。
当院では痛み・症状に合わせて治療を行っています。
症状に対する原因を特定し、しっかりと治療させて頂きます。
オスグッドシュラッター病は小学校高学年から中学生のサッカー、野球、陸上をされている方がこの疾患の主な患者さんです。
オスグッドシュラッター病・鵞足炎に対し基本的にスポーツを続けながら治療しております。
気になる症状がなんなりと相談してくださいね。
早期治療が大切です。
鵞足炎とは・・・・・。
縫工筋と薄筋と半腱様筋を3つ合わせて束になったところを「鵞足」といいます。
脛骨と鵞足をつなぎ止めるところは、
滑液包と呼ばれるクッション材が存在して、腱を摩擦から守ります。
付着部に腱が繰り返し引っ張り合う力が働くことで、
鵞足自体が炎症を起こしたり、周辺にある滑液包が炎症を起こして、
痛みが生じます。
脛骨粗面部の隆起
脛骨粗面の隆起は一旦なると元には戻りません。