投稿日|2017.3.15
<頚椎椎間板ヘルニア>
頚椎の椎間板は、頚の骨を支えたり、衝撃を吸収したりといった役割を果たしていますが常に頭部の重みや様々な動きによりストレスにさらされています。
そのような状況下で、椎間板の外層にあたる繊維林が徐々に緩んでいき、外傷などの瞬間的な」外力や長時間同じ姿勢をするなどの慢性的なストレスにより中心にある髄核が突出し、
神経を圧迫してしまうため、頭部や上肢に痛みや痺れといった症状が出現します。
<症状>
・頚部や肩甲骨周辺の痛み、片方の上肢への痛みや痺れ
・頚部の動作時の痛み
特に、うがいや目薬をさすなど、上を向く動作で痺れや痛みが増強されます。
・時には痛い方の手を頭の上にのせるような独特な姿勢で症状が緩和されたりもします。
<検査>
レントゲンや症状により、ある程度障害されている神経の予測はたちます。
しかし、症状が強い場合など詳しい検査が必要な場合はMRI検査をし、ヘルニアの大きさなどを確認します。
<治療法>
急性期は痛みが強いことが多い為、鎮痛剤を服用したり、頚椎カラーにて安静を図ります。
痛みが落ち着いてきたら、頚の周囲の筋肉をほぐす為に牽引治療やマッサージ治療を行います。
日常生活動作では、痛みを誘発する姿勢をなるべく避けて頂きます。
例えば頚を後ろへ反るような姿勢では寝ない事や長時間同じ姿勢で机に向かったりしないといったことです。
<予後>
頚椎カラーやリハビリにて症状が改善されることがほとんどです。
しかし、治療を続けていても痛みが緩和されず日常生活や仕事に大きく支障をきたしてくる場合は手術療法を選択する場合もあります。