投稿日|2016.10.18
院長の廣田です。
警察が到着する前の示談はダメ!! 【交通事故治療】
即決示談は厳禁です! 冷静に対応しましょう。
*示談とは―民法上の和解契約
交通事故で生じた損害の賠償額をいくらにするか、話し合いで決めることです。
*示談を急ぐと失敗する―その理由
・事故直後は、冷静な判断をするのが難しく、事故原因となった過失がどちらにどれくらいあるのか明確ではない。
・ケガや車の損傷状態なども、事故直後は不明瞭な部分が多い。むち打ちのように時間が経ってから症状がでたり、
後遺症が残る場合もある。
・事故現場で成立した示談の賠償額を、保険会社が認めない場合もある。
いったん示談してしまうと、原則としてやり直しはできません。支払うべき、受け取るべき損害賠償の金額も訂正できなくなるので、
どちらかの不利益を生む結果になってしまいます。 特に傷害事故の場合は、ケガの治療経過によって医師の診断を待ってから示談交渉を
開始すべきです。間違っても、相手の都合で懇願されて、物損事故扱いにしてしまわないことも重要です。
*交渉は慎重に
明かに自分が加害者の場合でも、必要以上の謝罪は控えましょう。過失割合の判定にも影響することがあるので、どちらに非があるかなど、
責任の所在を追及するような会話には注意した方がいいでしょう。
メモや念書のようなものも残さない方が賢明です。後に、事故の責任がこちらにはないと判明しても、過失を認めた証拠とされてしまう場合があります。
警察を呼ばず示談を成立させてしまうと、事故証明書が交付されず、事故そのもがうやむやになってしまう恐れがあります。