投稿日|2017.7.21
腰椎椎間板ヘルニアは髄核が線維輪を突破し脊柱管内や神経根部分を圧迫し、腰痛や下肢の痛みが出現します。
一般に「ヘルニア」とは髄核が外に出てくることを言います。
イメージのしにくい方は、シュークリームを思い描いて下さい中からクリームが押し出されてくる感じです。
原因は今のところはっきりしたことは分かっていないのですが、遺伝的要因や労働による影響、スポーツや喫煙が発生の危険因子であるといった説が言われております。
症状は、腰痛や下肢の痺れ感・痛みがあります。
症状によっては筋力低下や知覚低下も起こります。
患者さんはよく、「ヘルニア」という言葉を聴くとすごく恐ろしい病気で手術しないといけない!!
という先入観があるとは思います。しかし、決して手術をしないと治らないといったものではありません。
突出したヘルニアは自然消退していきます。
その間、痛みを軽減させるために電気やマッサージ治療、腰の牽引を行います。
また手術となる場合は、排尿障害や神経麻痺と言った症状が出現すれば、手術の適応となります。
また手術治療をするかしないかは病院の先生が決めるものではなく、患者さん自身が選択します。
背景に耐え切れない繰り返す腰痛や早期の仕事復帰など希望される場合、歩くこともままならない状態であれば手術を選択される方もいらっしゃいます。
私達は予後を左右する因子に関して十分な説明を行いますので、まずは保存的治療を第一選択として考えてください。
6~8週間程度しっかり治療を続けてみて、症状の変化をみることが最も重要な事です。