投稿日|2019.1.18
腰椎椎間板ヘルニアは髄核が線維輪を突破し脊柱管内や神経根部分を圧迫し、腰痛や下肢の痛みが出現します。一般に「ヘルニア」とは髄核が外に出てくることを言います。イメージのしにくい方は、シュークリームを思い描いてください。中からクリームが押し出されてくる感じです。
原因は今のところはっきりしたことはわからないのですが、遺伝的要因や労働による影響、スポーツや喫煙が発生の危険因子であるといった説が言われております。症状は、腰痛や下肢のしびれ感・痛みがあります。症状によっては筋力低下や知覚低下も起こります。
患者さんはよく「ヘルニア」という言葉を聞くとすごく恐ろしい病気で手術しないといけない!という先入観があるとは思います。しかし、決して手術をしないと治らないといったものではありません。突出したヘルニアは自然消退していきます。その間、痛みを軽減させるために電気やマッサージ療法、腰の牽引を行います。また、手術となる場合は、排尿障害や神経麻痺といった症状が出現すれば、手術の絶対適応となります。
また、手術療法をするかしないかは病院の先生が決めるものではなく、患者さん自身が選択します。背景に耐え切れない繰り返す腰痛や早期の仕事復帰などを希望される場合、歩くこともままならない状況であれば手術を選択される方もいらっしゃいます。
私たちは予後を左右する因子に関して十分な説明を行いますので、まずは保存的治療を第一選択として考えてください。6~8週間程度しっかり治療を続けてみて、症状の変化をみることが最も重要なことです。
質問がございましたら、お気軽にスタッフにご相談ください。