投稿日|2018.11.24
肩甲骨とは?
背中に位置するほぼ逆三角形の形をした平らな骨です。
病態・診断
多くは肩甲骨体部の横骨折か縦骨折となります。直接大きな外力が作用した場合だと肋骨骨折を合併することがあります。
頻度は体の全骨折の1%程度であり比較的稀な骨折です。診断ではX線撮影や骨の形状をより把握するためCT撮影を行います。
受傷機転
・交通事故や高所転落により地面に背中または骨を強打した際に多く発症
・作業、スポーツなどにより肩甲骨に付着する筋肉の急激な収縮により発症
・小さな外傷が繰り返されることで骨折を発症
症状
骨折部の腫れと痛みが中心です。骨折の部位によっては深呼吸などの動作により痛みが発生する場合もあります。
分類
大きく安定型骨折と不安定型骨折に分けられ、どちらかの骨折によって治療法を選択します。
[肩甲骨骨折部位別分類]
・関節窩骨折 ・頚部骨折(解剖頚・外科頚)
・体部骨折 ・鳥口突起骨折(基部・先端部)
・肩峰骨折
治療
安定型骨折では骨折部の転位はなく主に保存的治療であり、不安定型骨折では転位があり手術療法を選択することがあります。
保存療法では3~4週間の三角巾で吊るし外固定を実施し、早期からのリハビリが重要です。リハビリが遅れると肩が上がりにくくなるため要注意です。
不明な点がありましたらお気軽にスタッフにご相談ください。