投稿日|2017.3.4
<痛みの原因>
肘の外側の痛み(上腕骨外側上顆炎)
テニス選手によく起こる肘周辺の痛みを「テニス肘」と呼んでいますが、テニス選手だけでなく、手をよく使う40代前後の人にも起こります。
肘を伸ばしたままで、勢いの強い頻回な前腕部の回旋運動を繰り返す事、またその状態を保つことで、前腕の伸筋腱群(手首、指を伸ばす筋)の微細断裂による変性を引き起こします。
肘の内側の痛み(上腕骨内側上顆炎)
上腕骨内側上顆炎は上腕骨外側上顆炎に比べ起こる事は少ないようです。
これは日常生活動作で前腕の屈筋群(手首、指を曲げる筋肉)が伸筋群(伸ばす筋肉)より頻度が少ないためと考えられます。
発生機序は上腕骨外側上顆炎と同じで、前腕の屈筋群(手首、指を曲げる筋肉)と回内筋群の使い過ぎによって、肘の内側で腱や滑膜が変性を引き起こします。
前腕の屈筋群を酷使するスポーツ活動によく認められ、別名「ゴルフ肘」、「フォアハンドテニス肘」と呼ばれます。
<治療>
保存的治療が原則的で、まずスポーツ活動を一時中止し、出来るだけ肘や手首を使わないようにします。
薬物療法としては、非ステロイド系抗炎症剤を処方したりします。
炎症反応が強い人にはステロイド注射を行います。
リハビリとして温熱療法や電気刺激療法、ストレッチングやマッサージを行います。
症状の改善でテニスエルボーバンドを着用しながらプレーを行います。
個人差はありますが、症状の改善には時間がかかる場合もあります。
焦らずゆっくりと治療されるのが良いでしょう。
ご不明な点がありましたらスタッフまでお願いします。