投稿日|2017.5.23
親指の変形性関節症(CM関節症)は手関節の親指側の痛みの原因として、特に中年以降の女性に頻度が高い疾患であり、高齢社会に伴い徐々に増加傾向にあります。
母指は物を把持するために、日常生活において、また仕事上においても、他指との対立運動で必ず使用します。
したがって、この母指CM関節の変形性関節症による機能障害が、日常生活動作や就業に影響します。
症状は??
親指の付け根の疼痛、腫脹、そして症状進行とともに不安定性、握力低下、つまみ低下を訴え、運動時には捻髪音を認めることがある。
特に瓶のふた開け、ドアのノブの操作時、和ばさみ、ホッチキス使用時、キーなどの施錠操作時に症状は増悪する。
外観的には、親指の付け根辺りで腫れて変形が見られます。
原因・病態
この関節は良く動く関節なので、使い過ぎや老化に伴って発症したり、この部の脱臼や骨折後にも起こることがあります。
関節軟骨がすり減り、進行すると関節は亜脱臼してきます。
診断
親指の付け根を抑えると痛みや運動時痛があります。
X線検査で関節の変形があれば診断がつきます。
保存的治療を行います。
投薬、関節内注射、固定装具、温熱療法などは有効です。