投稿日|2019.9.9
人はほかの動物に比べ、2本足で行動するという独自の機能を持ちます。
そのため、足はこの攻撃に対し、内側・外側・横の3つのアーチ構造を持つことで
衝撃を分散し、一定の部位に大きな負担がかかるのを防いでいます。
種々の原因により、このアーチ構造が低下したものを扁平足といい、
足の痛み・不快感・疲れやすさなどの症状を引き起こしたり、
外反母趾や他の疾患の誘因になったりします。
<原因>
①筋肉や靭帯が弱くなるために起こる(静力学性)
②外傷性
③先天性
④麻痺性 など
最も一般的で多いとされている扁平足は①の原因によるものです。
これはさらに小児期扁平足・思春期扁平足・成人期扁平足に区分されます。
小児期扁平足は筋肉や靭帯がまだしっかりしていない時期に
無理に立たせたりすると足は体重を支えきれず扁平足となります。
思春期扁平足は筋肉や靭帯の弱い人が急にスポーツや肉体労働を始めた時など
生活環境が変わった時に生じやすいです。
成人期扁平足は思春期扁平足をそのままにしておいた結果生じるもののほかに
高齢化と共に筋肉や靭帯が弱くなり、体重を支えきれずに扁平足となるものとがあります。
治療は基本的に扁平足であっても痛みなど症状がない場合は放置しておいてよく
症状があるものに対して行います。
小児期では筋力をつける体操が主体になりますが歩行するようになるとともに
筋力が付き5歳頃には正常となるので心配はいりません。
思春期や成人期扁平足では筋力強化と足底板を用いた治療が主体となります。
いずれにせよ、手術対象となるものは稀ですので安心して治療を続けてみてください。
それでも症状が変わらなければ、ぜひ再度スタッフまでご相談ください。