投稿日|2016.2.9
院長の廣田です。
症例報告です。
症例報告(小児肘内障)
いつも当院に治療に来られている方のお子さんが(女の子(2歳))が左肘を曲げない動かせないとお母さんと一緒に来院されました。
昨夜、自宅でお母さんと遊んでいてぎったんばっこんとお船の遊びをしていてお母さんが左肘を引っ張ってしまい子供が泣きました。
泣き止まず、いつもと違う泣き方と左肘を抱えて痛そうにする、寝返りをしないので受診されました。
診察した結果 ‘‘小児肘内障‘‘でした。
外傷がないか??
腫れていないか??
変形はないか??
骨折の症状はないか??
お母さん、お父さんが腕を引っ張っていないか??
などよくよく聞き問診・診察しました。
当院に来られた時は肘が抜けている状態でした。
女の子は痛くてまったく肘を曲げようとしませんでした。
女の子をお母さんの膝の上に座ってもらい肘内障の整復術を行いました。
子どもの肘を手でゆっくりと曲げながら前腕を回内しました。
ポキッと言う整復音とともに肘の脱臼は治りました。
あれだけ動かさなかった肘が整復されてからはすぐに肘も動かすようになりバンザイも出来る様になりました。
お母さん・子供も笑顔で喜んで帰られました。
肘内障とは・・・
肘内障は子どもによくあるひじのけが。痛みを訴え、腕をだらんとさせて動かさないのが特徴だ。肩が外れた、手が抜けたなどと言って受診するケースも、実は肘内障であることが少なくない。
ひじから先の前腕には、尺骨と橈骨(とうこつ)という2本の長い骨がある。橈骨は、手のひらを上に向けたり下に向けたりして、前腕をひねるのに使われる。ひじの近くにある靱帯(じんたい)の中を骨がくるくると回るので、こうした動きができる。肘内障は、手を強く引っ張られるなどして骨が靭帯から抜けかけてしまい、腕を動かせなくなると考えられている。
以前働いていた整形外科ではたくさんの肘内障の症例を診させて頂いたのですが鍼灸整骨院に来る事は稀です。
肘内障を整復できない整骨院もあると聞きます。
整形外科で長年働いた経験を活かして治療を行っています。