投稿日|2019.3.8
大腿外側皮神経痛とは、大腿の前と外側の感覚を司る神経が傷害されて生じる神経痛の一つです。 大腿外側皮神経痛は第2・3腰椎から出て前方へ向かい、鼡径部の辺りから皮膚の下に出て太ももの前と外側の皮膚に分布します。ですので、腰椎部で神経が圧迫されたときにも太ももの周辺に痛みや異常感覚が生じることがありますが、コルセットや、きつい下着、ベルトなどにより鼡径部が圧迫を受けたときにも生じます。 また、肥満、妊娠により骨盤周囲の筋肉の緊張が強くなることで障害されることもあります。 症状は、大腿の前面から外側にかけてひりひりを痛んだり、感覚が鈍くなったりします。しかし、大腿外側皮神経は感覚だけを司る神経なので、足が麻痺をして上がらなくなったり、歩行に支障をきたすことはありません。 治療は、圧迫の原因となることを取り除くことが代です。また、痛み止めを服用していただきますが、痛みが強い場合は局所の注射により痛みを軽減することもできます。 以上の治療によってほとんどの方は軽快していきますが、改善が見られない場合は変形性腰椎症や腰椎椎間板ヘルニアが原因であることも考えられますので精査が必要です。 当院では早期発見・早期治療を心がけています。 もし上記のような症状に思い当たる事があればお気軽にスタッフにご相談ください。