投稿日|2018.11.9
外反母趾とは女性に多い病気で、足の母趾が変形して、関節が腫れて痛くなる病気です。
この母趾の変形の原因は、長年にわたって靴を履く生活を続けることによっておこります。
特にヒールの高い先が尖った幅の狭い靴を履くことによっていっそう変形が強くなり、痛みも増強します。
また、変形し腫れた箇所は靴擦れがおこって皮膚の下に滑液包という痛みを伴う袋が出現することもあります。
検査は、立体でレントゲン撮影を行って、変形の程度を評価します。
変形の程度は、外反母趾角(HV角)で表します。
外反母趾角(HV角)
9~15:正常
20未満:軽傷
20以上40未満:中等症
40以上:重症
治療は、これ以上変形しないように予防し、痛みをとるために靴をチェックして適切な指導を行います。
リハビリでは、母指周囲筋群のバランス異常を改善させ、関節のアライメントを整えるためストレッチや体操を行います。
また、下肢のアライメントを整え、疼痛の原因である荷重による圧の集中を分散させる目的で足底板を行います。
持続的なストレッチングを目的として、矯正装具を行います。
変形が強く痛みが全く良くならない場合は、手術治療が行われることもあります。