投稿日|2017.4.5
【単純性股関節炎とは?】
単純性股関節炎は4~10歳(平均7歳)の男の子に多く見られる原因不明の股関節疾患です。
片側の股関節に発症することが多いですが、数日~2週間で治りますので心配は要りません。
【原因は?】
外傷説・アレルギー説・ウイルス感染説など様々な説が言われていますが、いまだはっきりとは分かっておらず原因不明のままです。
【症状は?】
1、股関節の痛み 膝や太ももの痛み
2、歩き方が不自然になる
3、股関節を動かしにくい
などです。股関節の病気なのに膝や太ももに痛みを訴える場合もあり、これを「関節痛」と言います。
また、レントゲン検査で骨に異常はありませんが、超音波検査で股関節内に水が溜まっているのを観察することが出来ます。
症状の消失と共に改善されていきます。
【治療は?】
まず、運動をやめて様子を見ます。
痛みが強く歩行がつらい場合は松葉杖を使って体重がかからないようにします。
加えて消炎鎮痛剤の使用で十分です。
【それでも治らない!】
小児の股関節の病気には「ペルテス病」「化膿性股関節炎」「大腿骨頭すべり症」などもあります。
初期症状が似ているので、鑑別するためにMRIや血液検査が必要な場合もあります。
股関節の痛みが中々改善しないときは、なるべく早く診察を受けることをお勧めします。