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前十字靭帯損傷(ACL損傷)

投稿日|2018.11.17

<前十字靭帯とは>
前十字靭帯(ACL)は膝の関節の中にある靭帯で、膝の安定性に非常に重要な役割を担っています。
そのACLが損傷されると膝の安定性が失われ、歩行中などの日常生活でも膝がガクッと抜けてしまうような膝崩れが頻繁に起こってきます。
その膝崩れは膝にとって良くない状態で、放置していると二次的に半月板損傷や変形性関節症に進行することとなり関節そのものが痛んできてしまいます。

・急性期
 受傷時にポキッという音とともに立てなくなります。
 その後膝が腫れあがり膝の曲げ伸ばしができない・歩けないなどの症状が出てきます。

・慢性期
 痛みや腫れが軽減もしくは消失し膝崩れなどの膝の不安定感が主な症状となってきます。

<原因>
ACL損傷は、膝関節が内に入るような姿勢で損傷され、
スポーツ中の急な方向転換・ジャンプの着地・ストップ動作で起こる場合がほとんどです。

<診断>
はっきりとした原因があれば問診や徒手的に膝の安定性を確認することで診断できますが、
その他の合併損傷がないかを確認するためMRI撮影を行います。
<治療>
ACLは損傷すると自然には治りにくく、放置しておくと二次的に半月板損傷を生じたり、
変形性関節症に進行しやすいので靭帯を縫い合わせたり・移植する手術療法が行われることがほとんどです。
しかし、患者さんの生活状況や年齢なども考慮して手術はせずに、膝の不安定感がでないように装具をつけて様子を見ていく方法もあります。

患者さんの活動性に応じた治療法を考えていきたいと思いますので
なにかわからないことや不安なことがあれば気軽にリハビリスタッフに尋ねてください。

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