投稿日|2018.12.11
バネ指とは腱鞘炎の一種で、腱鞘に炎症が起こり、指を曲げ伸ばしする際に「コクン」とバネが引っかかるような現象が起こるものをいいます。
この病態は、狭くなったトンネル(腱鞘)内を電車(腱)が通過しにくくなることに似ています。
このとき、腱が無理に腱鞘を通過しようとするのでバネ現象が起きるのです。
多くは女性に発症し、手指の使いすぎが原因の事がほとんどですが、妊娠・出産を契機に発症する人や、閉経後に発症する人では、ホルモンバランスの乱れによることもあります。また、糖尿病などに合併することも多いです。
治療は、保存療法と手術療法の2つの方法がありますが、それぞれ利点と欠点があります。
保存療法では消炎鎮痛剤の服用や軟膏の塗布、また装具の着用をして、腱鞘の安静を保ちます。また、ステロイドの注射をすることもあります。
リハビリ室では電気治療とマッサージ治療をします。
それでも痛みやバネ現象が改善しなかったり、日常生活でバネ現象があると不自由なことが多い人では、手術療法を選択する事が多いです。
ただし、バネ指のほとんどの場合手術しなくても徐々に治っていきます。
治療法についてご相談などありましたら、リハビリスタッフまでご質問ください。